Artist In Residence 石巻 2023 開催
Artist In Residence 石巻 2023
この団体の活動の一つとして、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)を行います。様々な表現者やリサーチャーに石巻で過ごしてもらいながら、石巻の現状を知ってもらったり、味わってもらいます。特に成果やアウトプットは求めません。その滞在がどんなものだったかを教えてもらいながら、私たち自身が石巻をより広く理解するきっかけにしていければと考えています。
3回目となる2023年は、表象文化論、近代美術史、ジェンダー論などの研究者である香川檀さんをお招きしました。先生との交流のきっかけは、2022年4月に開催された、「Responding 関連イベント シンポジウム R5 遺構 I 以降 」で、香川さんの発表を聞いたことからです。その時の発表や著書『想起のかたち: 記憶アートの歴史意識』などで触れられている観点で、現在の石巻をみていただきたいと考え、2023年10月に石巻でのフィールドリサーチを行いました。その内容は、論考「石巻で作るーー被災地の記憶と<地元からのアート>」としてまとめていただきました。
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香川 檀(Mayumi Kagawa)
武蔵大学人文学部 教授。2024年4月より名誉教授。表象文化論、近現代美術史、ジェンダー論。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学(表象文化論コース)博士後期課程修了。博士(学術)。著書に『想起のかたち——記憶アートの歴史意識』(水声社、2012年)、『ハンナ・ヘーヒ——透視のイメージ遊戯』(水声社、2019年)。共著に『記憶の網目をたぐる——アートとジェンダーをめぐる対話』(小勝禮子氏との共著、彩樹社、2007年)。論文に、「現代美術における〈ヴァニタス〉の回帰——ジャン・ティンゲリの場合」(『武蔵大学人文学会雑誌』、2020年)、「天皇とヴァニタス——大浦信行の版画連作《遠近を抱えて》」(同、2022年)など。