生きる家プロジェクト2025|オープンスペース兼展覧会「わたしたちはばらばらの場所で」
生きる家プロジェクト2025|オープンスペース兼展覧会「わたしたちはばらばらの場所で」
■展覧会情報
本展の会場は、東日本大震災による津波の痕跡が残る家です。 作家たちもまた表現をつづける中、それぞれの人生の途上において東日本大震災という経験を有しています。 出展される作品は、必ずしも震災をテーマとするものではありません。いずれの作品も、作家たちが社会生活を営むうえで自身の中にその出来事を受け止め、とどめ、生活に根差した固有の表現をする中で現れてきたものといえるでしょう。 出来事を語ること、語らないこと、語れないことがある中で、ばらばらの個をゆるやかに結ぶ共通の記憶を見出し、場を通した想起の経験として展覧会に立ち会っていただけたなら幸いです。
開催日:2/22(土)、23(日)、24(月祝)、26(水)、3/1(土)、2(日)、5(水)、8(土)、9(日) 時間:10:30~16:00 会場:宮城県石巻市渡波の家 ※フォームよりお申込みいただいた方に会場の詳細をメールでお送りします 出展作家:かんのさゆり、菅野泰史、千葉勝子、ちばふみ枝、宮下サトシ 協力:永井玲衣
観覧料:一般200円 ※24歳以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(2名)は無料。年齢の分かるもの、手帳等をご提示ください ※お支払いは当日受付にて、現金のみでお願いします
■ご予約
・観覧は予約制となります。下記の予約フォームよりご入力ください
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■プロフィール
かんのさゆり|Sayuri Kanno
宮城県生まれ。東北芸術工科大学情報デザイン学科映像コース(現 映像学科)卒業。デジタルカメラを使用した作品制作を行い、近作では復興事業で再建された土地をはじめ、東北の地で変化を続ける一時的で仮設的な風景を観察し、撮影を続けている。主な展覧会に「現在地のまなざし 日本の新進作家vol.21」東京都写真美術館(東京、2024-2025年)、「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2022 The Everyday-魚が水について学ぶ方法-」(東京、2022年)、「2020年若手アーティスト支援プログラム Voyage 風景の練習 Practing Landscape」塩竈市杉村惇美術館(宮城、2021年)など。2022年宮城県芸術選奨新人賞受賞。
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菅野泰史|Yasushi Kanno
1971年宮城県生まれ。1994年東北生活文化大学家政学部生活美術学科卒業、1997年愛知県立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。石を素材に彫り、削り、磨くという行為を社会的事象に対する思考の痕跡として提示する。現在、彫刻家の小林花子氏と新潟県長岡市で明治の古民家を改装したギャラリー兼アトリエ兼住居の「雲雀舎」を主宰。主な展覧会に「<2023新春企画>菅野泰史展」TOKI Art Space(東京、2023年)、「アーティスト・イン・レジデンス& 国際交流展 Rai-Zen-Da『旅する人』」eka kunsthalle(トリーア/ドイツ、2024年)、「個展『海のトレース』」TOKI Art Space(東京、2022年)など。2017年宮城県芸術選奨新人賞受賞。

千葉勝子|Katsuko Chiba
宮城県石巻市生まれ。1995年河北カルチャー日本画教室(講師:故小松鬼志雄氏)をきっかけに日本画を学び始める。ひまわりをはじめとした花や植物をモチーフとし、日々目にする親しみのある風景や忘れられない情景を題材に制作。主な展覧会に「第85回河北美術展」TFUギャラリーミニモリ(宮城県、2024年)、「第61回宮城県芸術祭」せんだいメディアテーク(宮城県、2024年)、「第六回新春日本画展」晩翠画廊(宮城県、2019年)、「第16回日本の自然を描く展」上野の森美術館(東京、2003年)など。宮城県芸術協会会員。石巻市美術展実行委員。黄土展同人。第70回、第85回河北美術展で一力次郎賞受賞。

ちばふみ枝|Fumie Chiba
1981年宮城県石巻市生まれ。2006年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。窓、カーテン、扉、壁、階段など、場を仕切る境界の機能を持った家の一部をモチーフに、記憶の中の風景などを組み合わせたレリーフ状の造形を特徴とする。作家たちが自主運営する「石巻のキワマリ荘」内で小さなアートスペースmado-beyaを運営。石巻アートプロジェクト実行委員会メンバー。石巻彫刻倶楽部会員。主な展覧会に「個展『いくつかの波間』」Gallery of The Fine Art Laboratory(東京、2024年)、「フェスティバルFUKUSHIMA!2021」四季の里(福島県、2021年)、「Reborn-Art Festival 2019」市街地エリア(宮城県、2019年)など。
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宮下サトシ|Satoshi Miyashita
1992年東京都生まれ。2016年多摩美術大学工芸学科陶専攻卒業、2017年アート・アニメーションのちいさな学校卒業。陶芸にアニメーションの手法を取り入れた作品や、ビビットな色彩の玩具やキャラクターを彷彿とさせる物語性の高い陶彫作品が国内外で注目を集めている。主な展覧会に「個展『Mind Wandering』」阪急メンズ東京7F B-OWND Gallery(東京、2024年)、「個展『motion and stillness』」六本木ヒルズA/Dギャラリー(東京、2023年)、「ロマンティック・プログレス」岐阜県立現代陶芸美術館(岐阜県、2022年)など。
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永井玲衣|Rei Nagai
人びととききあい考えあう場を各地でひらいている。問いを深める哲学対話や、政治や社会について語り出してみる「おずおずダイアログ」、せんそうについて表現を通して対話する写真家・八木咲とのユニット「せんそうってプロジェクト」、Gotch主催のムーブメントD2021などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)『世界の適切な保存』(講談社)。第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞。詩と植物園と念入りな散歩が好き。

■主催:石巻アートプロジェクト実行委員会
[問い合わせ先:ishinomakiartproject@gmail.com]
■助成:3.11メモリアルネットワーク基金
■DMデザイン:本郷かおる(switch point)
■スペシャルサンクス:奥堀亜紀子、梶原千恵、許蟲鳴、佐藤千穂、高橋広子、畠山周平、雲雀舎、三上和仁(五十音順)
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