Artist In Residence 石巻 2021 開催

Artist In Residence 石巻 2021

この団体の活動の一つとして、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)を行います。様々な表現者やリサーチャーに石巻で過ごしてもらいながら、石巻の現状を知ってもらったり、味わってもらいます。特に成果やアウトプットは求めませんが、その滞在がどんなものだったかを教えてもらいながら、私たち自身が石巻をより広く理解するきっかけにしていければと考えています。 記念すべき第1回目の滞在者は、アーティストの荒木悠さんです。荒木さんはライフワークとして二枚貝の作品を制作しており、特に牡蠣のリサーチを続けています。宮城県の沿岸部の冬も、牡蠣のシーズンで9月下旬からは牡蠣剥きが各浜で行われています。今回、荒木さんに約2週間ほど滞在してもらい、その様子をお話ししてもらいます。
荒木悠(あらき・ゆう)
1985年山形県生まれ。2007年ワシントン大学サム・フォックス視覚芸術学部美術学科彫刻専攻卒業。10年東京芸術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程修了。2013年、ボティン財団主催タシタ・ディーン ワークショップ参加。文化の伝播や異文化同士の出会い、その過程で生じる誤解や誤訳から生まれる可能性に強い関心を寄せている。特に、近年手掛けている映像インスタレーションでは、歴史上の出来事と空想との狭間にある物語を編み出し、創造的に再現するような手法を展開している。二つの領域のあいだを揺らぎ続けるような作品群は、展覧会形式にとどまらず映画祭でも上映されており、18年には第47回ロッテルダム国際映画祭でタイガーアワードを受賞。また、美術の分野では19年にヴィクトル・ピンチューク財団主催の第5回Future Generation Art Prizeに世界公募数5800の中から最終候補21名の1人に選出され、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ公式関連展にも出品。近年の主な個展に「約束の凝集 vol.4荒木悠」(gallery αM、東京、2021)、「三泊五日」(板室温泉 大黒屋、栃木、2021)、「ニッポンノミヤゲ」(資生堂ギャラリー、東京、2019)など。シドニーオペラハウス、ポーラ美術館、アートソンジェ・センター、ジョアン・ミロ財団でのグループ展に参加。2020年よりACY-U39アーティストフェロー。