みのたけ学びシリーズに参加しての感想と言う名のレポート
このレポートは、みのたけ学びシリーズ座談会「入門編:簡単な手話での挨拶などから」「基本編:日常生活での不便さなどについても」にご参加いただいた、石巻で活動するイラストレーターいぼくまさんに執筆いただいたものです。

2023年にコーダのドキュメンタリー『私だけ聴こえる』の上映会に参加した事をきっかけに石巻アートプロジェクト様主催のみのたけ学びシリーズの入門編と基本編に参加させていただきました。手話、聾についてほぼ無知の状態のわたしが今回なぜこちらの座談会に参加する事になったのか。わたしにとってコミュニケーションとは相手の発言に対して自分の経験を踏まえて物事を捉え発信する、今まではそれが普通だと思っておりました。しかし本当に相手はそれを伝えたいのか?相手の表情を見て自分の憶測で勝手に判断してるだけなのではないか?と自分の認識を疑うようになりコミュニケーションのあり方について根本から見直し模索する日々が続いておりました。
入門編、基本編共に石巻市役所福祉課の職員の方による石巻市出前講座から始まり日常生活において手話言語を使う聾者の方のお話しを手話を用いて伺いました。聴覚障害者と一括りに言っても聴こえの程度、言葉の聴こえ方等によってもコミュニケーションの方法も全く異なると言う事。耳に障害を持っている方にとって手話での会話が一般的だと誤った認識を持っていたので大変驚きました。座談会中に聾者の方への質疑応答の時間があり、その時にわたしは受け入れてもらえた、歩み寄っても良いんだと言う安心感に包まれたのを感じました。
今回の座談会のテーマ「自分とは違う存在や世界観をどう理解していくか」は、特別な事ではなく日常生活において普通に付随してくる事柄だと認識しております。自分が当たり前と認識していることが他者にとって当たり前ではない、これを前提とした上でお互いに歩み寄り受け入れ理解すると言う事はとても大切な事だし自分にとっても大きな課題だと思いました。そして、今回の座談会を踏まえアウトプットの表現としてチョイスしたのが指文字のあいうえお表です。聾者の方は目をよく使うとのことで、筆談で伝えるにもわかりやすい表現が大事だと言うお話しを伺いました。右利きの人もいれば左利きの人もいる、色々な表情や身につける物、髪型によってもそれぞれの『自分らしさ』の表現だと言う事を感じていただけたら幸いです。

イラストレーター。宮城県石巻市出身、在住。2015年Uターンをきっかけに活動拠点を石巻に移す。イラスト展示以外にもワークショップの開催や壁画製作等にも力を注ぎ活動の幅を広げている。2010年〜石巻出身のイラストレーターkurokuma miccoとアートユニットKUMAKANを結成。2019年〜石巻こけしを製作しているTree Tree Ishinomakiの林貴俊氏とStromboliesを結成。